麻婆豆腐を食べたくなる?

暑い時ほど、なぜかカレーやタイ料理など辛いものが無性に食べたくなる。
そんな話はよく聞きますが,私はシンガポールに住みはじめてから

“麻婆豆腐“

が定期的に食べたくなるのです。

実はこれはある意味理に適っていて,ここシンガポールは常夏の国。
例えば,街なかのレストランでペペロンチーノなど食べてもかなり辛い仕上がりです。LESS SPICYでオーダーしても普通に辛い 笑

中医学では,味わいは

酸(さん)・苦(く)・甘(かん)・辛(しん)・鹹(かん)

“五味“(ごみ)と呼ばれる5つのカテゴリーに分けられ,味と臓器も密接な関係にあります。

五味は五臓を補う働きがあるとされています。そのため、体のある部分が疲れていると五味のいずれかの味を欲するようになります。

腎が弱っているときは塩辛い鹹、肝が弱っているときは酸、心が弱っているときは苦、胃が弱っているときは甘といったように、欲する味によって体のどこが疲れているのかが分かるようになります。
ただし、とり過ぎは逆効果なので、身体の声を聴きながら。

例えば、適度な酸味はストレスを和らげ肝を労ります。

辛さは主に‘発散させる‘こと。
温度と湿度が高いシンガポールのような国では体内に水分も停滞しやすく,
身体が重かったりだるさの原因にもなります。

余分な水分を発汗で追い出してくれるのが香辛料!
ピリ辛料理は夏の身体が自然と求めるものといえます。

とり過ぎは体に熱をこもらせ,ほてりや潤い不足による乾燥を招くので,肌がかさつく方で辛いものが好きな方は頻繁に食べ過ぎないよう
注意が必要です。

ポイントは,
『香辛料+補陰(ほいん)食材』

実は,麻婆豆腐は理想の一品!!!

辛い料理を上手く楽しむには,量の加減と共に
‘熱を冷ます陰‘の食材=潤い補給の食材を組み合わせることがコツ。

EX)トマト,きゅうり,なす等の夏野菜や、豆腐などの白いもの、豚肉など

漢方の基本理論は薬膳(食事)でも基本とされ、五味のバランスを考えた食事、陰陽バランスのところです。これにより五臓の調子も整い健康が維持できるとされています。

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